「英語を話せるようになりたい」「仕事である程度の英語力が必要」など、大人になってから必要に迫られたり、勉強してみようと興味を持つ方も少なくないと思います。
ただいざ勉強しようとは思ったはいいもののなにからスタートさせればいいのか、迷ってしまいます。海外留学のチャンスやタイミングは社会人になればなかなかないでしょうし、一番思いつきやすいのが英会話教室ですが、時間やコストを考えなかなかスタートできずにいる方も多いと思います。
学校教育後、英語から長らく離れていたかにとっては選択肢にはなかった方法かもしれませんが自主学習が手軽に自分のペースで隙間時間を見つけて今すぐ始められる勉強方法です。ここでは自主学習で日常会話レベルまで英語力をどのように上げられる、誰でもできる、手軽で楽しい勉強方法をお話していきます。
中学生レベルの単語と文法だけで会話は成り立ちます
まず英語の基礎となる単語、文法。ここの勉強は避けられないですが、そこまで難しく考える必要はありません。日常会話で使うほとんどの単語や文法は中学生のときに学んでいるからです。
もしそのレベルに若干の不安がある方はその復習から始めるといいと思います。中学生レベルの教科書すべてに目を通しましょう。わざわざペンやノートを持ちドリルを解く必要はありません。
きっと今中学生の教科書を見ると当時見ていたより、かなり分かりやすく易しく解説してくれていることが分かると思います。
まずフレーズ、そのフレーズに使用した単語、文法の解説、次にそのフレーズを実際に使用したシーンをストーリー化した長文、長文といっても非常に短いです。
だいたいこの3STEPで構成されています。この一つの項目を当時学生時代は1授業、1時間かけて学んでいました。ただ今見ると恐らく10分~20分程度で理解できると思います。
したがって中学生レベルを1から勉強しなおさないといけない方でも半年ぐらいで中学生レベルをマスターできるということになります。
音楽、映画、ドラマ、SNS、自分の好きなジャンルで五感を刺激する学習法
中学レベルの単語、文法をマスターし英語の基礎を身に着けたら、次は実際に会話する上で必要な力をつけていきます。
教科書で学んだガチガチの例文のようなフレーズではなく生きた英語を五感を使って学びましょう。もちろん基礎があってこその次の段階なので、学んだ例文は決して無駄ではありません。
ただちょっとしたニュアンスの違いなどは、生きた英語に多く触れることでしか学べません。最初にはじめるのにおすすめなのが音楽です。音楽は英語力を伸ばしやすいです。なぜならまず好きな音楽は耳に心地よく、だれでも好きな曲は勝手に歌詞を覚えて口ずさんでいたりします。英語の基礎を身に着ければ、簡単な英語が少し耳に入ってくると思います。それだけでその単語の発音が耳に残ります。
また歌詞には会話表現が詰まっています。最初は読みにくく感じるかもしれないですが、和訳などで曲のストーリーや内容を把握することで新しい言い回しを発見できます。
曲を聴いて、歌詞を読んだら次はぜひ歌詞を見ながら歌ってみてください。きっと普通に読むように歌うと字余りになってくるはずです。なぜなら英語は単語と単語がくっつくと消える音や交わる音が出てくるからです。歌えるようになろうと思うとこの辺りをマスターしないと曲に合わせれません。耳で聞いて、目で読んで、口を使って話す、なるべく多くの五感を使うことで記憶力が上がります。
それをできるのが音楽なのです。音楽で英語慣れしてくると映画やドラマも少しずつ挑戦してみるといいと思います。また普段チェックしているインスタグラムやTwitterなどのSNSは、隙間時間で生きた英語を学べる良い教科書になると思います。
国内でも、一人でも、学んだことのアウトプットはできます!
今まで英語を読んだり聞いたりすることで学ぶ、インプットな学習方法でした。
ただ本当に大事なのはアウトプット。実際に英語を使うことで学んだことが頭に定着し、自分の物になっていきます。ただ誰もがここで自主学習だったのでは?と思われるでしょう。ここからは国内にいても、一人でいても英語を使う方法をお伝えします。
いまスマートフォンの英語学習アプリがとても充実しております。たとえば、チャットのように自身が何か英語でフレーズを打ち込めば、会話しているかのように返事が返ってきます。
これを繰り返すことで実際に海外の友人や恋人ができたかのように、日常の何気ない会話や世間話が出来るのです。会話のテンポで英語のフレーズが出てくるようになれば上出来でしょう。
ほかには好きな時間や隙間時間でだれかに電話するように、ネイティブの方をマッチングしてくれて英会話ができるアプリもあります。わざわざ仕事帰りや休みの日を使わなくても、ちょっとした隙間時間で誰かに電話するように英会話が受けられます。
ちょっとした質問をしたいときでもいいかと思います。まだ誰かと対話するのに抵抗がある方にはこんな荒業もあります!普段自分の頭の中でしている独り言、「あっ今日買えり卵買わなくちゃ」とか「雨降ってきたな~」とか、そういうふとしたタイミングでしている独り言を英語に言い換えるのです、もちろん頭の中で。
その際絶対にあら?そういえばこういう時って英語でなんて言うのだろうという表現が出てくると思います。いまはネットで会話表現を質問できるサイトがあり、だいたいの疑問は誰かがすでに質問しているので、9割程度のことはこれらのサイトで解決できます。
この方法では実際に人と接していないので、自分の考えた英文が合っているかどうか分からないと思われるかもしれません。
ただ合っているかどうかは割とどうでもいいことなのです。なぜなら伝わればいいからです。何通りかの言い方がぱっと浮かんでくればOK、伝わらなくても言い換えて伝えようとする力がついていることが大切なのです。
どんな勉強方法でも継続こそが力です
基礎を学び、五感で英語に触れ、実際に英語を使うという自主学習方法をご説明させて頂きましたがここで一番大切なことはそれらを継続することです。1日5分でもいいです。英語に触れ続けてください。
どんな勉強方法であっても続けることが一番のコツです。英語学習期間が開いてしまうと、水のようにどんどん頭から抜けていきます。
英語を読むのが遅くなり、聞き取りにくくなり、英語が出てこなくなります。逆に毎日触れれば、勝手にしみついていきます。
ここでは継続という点でも、おすすめな勉強法をご紹介させて頂きました。わざわざ何かをするという訳ではなく、基本的に普段習慣のようにしていることを英語に変えるだけといったイメージの学習方法です。それが自身の生活リズムやスタイルをなるべく崩さず、継続しやすい方法だからです。
語学力に終わりはありません、もちろん私たちの母国語でさえまだ知らない言葉や漢字、言い回しなどがきっとあるでしょう。外国語であれば、知らないことがさらに多く、言い換えれば一生をかけて学べる科目であるのかもしれません。ぜひ好きなことを通じて、気軽に楽しく英語学習をはじめてみましょう。