娘の反抗期に悩むのは、父親だからこそのものであるものの、やはり娘に反抗される、嫌がられてしまうのは父親として悲しく切ないものがあります。この娘の反抗期をどのように乗り越えていくかによって、今後の父娘の関係も変わってくると言えるので、出来るだけ娘の反抗期は上手く立ち振る舞って乗り越えていきたいものですよね。
しかし、実際に娘の反抗期に直面してしまうと、どのように対処をしたらいいかわからずに悩んでしまう人は少なくありません。
今回はそんな娘の反抗期に父親として良好な関係を築くための秘訣について紹介をしていきます。娘の反抗期とはどういうものなのか、それを理解出来れば自然と娘の反抗期も早めに終わりを迎えるかもしれません。
娘の反抗期が起きる理由
娘の反抗期に頭を悩ませる父親は少なくありませんが、そもそも何故反抗期が起きてしまうのか理由はご存知ですか?反抗期が起きる理由がわからなければ、何をどうしたらいいかわからないのも当然です。手探りで娘の反抗期と向き合うことも悪くはないものの、デリケートな時期でもあるので、ある程度の反抗期が起きる理由について知っておいたほうが良いと言えます。
自律心が芽生えるから
娘の反抗期だけでなく息子の反抗期にも言えることですが、反抗期が起きる最も多い理由として挙げられるのが自律心が芽生えるからです。ある程度の年齢になってくると、子供は自分の経験やそれまで見てきた大人たち、両親の行動を踏まえた上で、自分の考えを持つようになります。どう行動すればいいのか、何を考えればいいのか、初めて自分でたくさんのことを考える時期でもあるので、自分のことで精一杯の状態なのです。
大人にも当てはまる場合がありますが、自分のことで精一杯になってしまうと他人と接する余裕はなくなりますよね。子供ともなれば人生経験も少ないのでさらに余裕もなくなりますし、なおかつ自分で色々な挑戦をしてみたいとやる気に満ちている時期でもあります。
そんな状態で両親から口出し、特に娘の反抗期には異性である父親からの口出しをされてしまうと必要以上に腹が立ってしまい、反抗心が出てきてしまうのです。
気持ちが不安定な時期だから
娘の反抗期の時期というのは、月経が安定していない時期でもあります。人によってはまさにスタートしたばかりという子もいるかもしれません。月経を迎えるとホルモンバランスは乱れていき、情緒不安定な状態にもなります。自律心が確立してきたり、将来のことを考える時期でもあるため、気持ちはとにかく不安定なのです。
娘の反抗期と父親との関係が難しいというのも、母親の場合は女性として察する部分や女心を理解していけますが、異性である父親は無意識に娘の神経や気持ちを些細なことでも逆撫でしてしまうケースが多いと言えます。感情的になりやすい時期でもあるので、父親へと態度や言動が余計に乱れてしまうのも、女性として成長している証だと言えるので安心して見守ってあげると良いでしょう。
父親が身近な男性だから
娘の反抗期特有の理由として考えられるのが、父親が最も身近な男性だからというものがあります。自律心が芽生えていく時期ではあるということは、女性としての心がどんどん出来上がっていき、異性へと興味が出てくる年頃でもあります。
父親は最も身近でいて、なおかつ大好きな存在です。自身の理想となっている場合もあるため、自律心や男女の違いがハッキリとわかってくると無性に意識をしてしまうのです。かといって血が繋がっているため恋に落ちるわけにもいかないので、様々な感情の中で自分と葛藤して頭の中でハッキリと考えがまとまるまでは距離を取って落ち着きたいと本能的に思ってしまいます。そんな状態だからこそ娘の反抗期として態度や言動で現れてきてしまうのです。つまり、娘の反抗期は父親が大好きだからこその行動でもあるので、それを知ると娘が冷たい…と落ち込まずに、落ち着いて娘の反抗期と向き合っていけますよね。
父親としての振る舞い方
父親としての振る舞い方さえマスターしておけば、娘の反抗期も必要以上に悩まずに過ごすことが出来ます。娘としても反抗期は自分との戦いとなるので、父親が自分にとっても丁度いい接し方をしてくれると気持ちにも余裕が持てるため、娘の反抗期が終わった後良好な関係を築いていけるでしょう。
とにかく夫婦仲を良くする
娘の反抗期を上手く乗り越えるためには、とにかく夫婦仲を良くするように徹底していきましょう。子供が反抗期だと夫婦仲も亀裂が入りやすくなりますが、娘はそれをしっかりと見ています。特に父親に対する母親の態度を無意識に真似してしまうので、夫婦仲が良ければ娘もそこまで父親に対して反抗心や嫌悪感を抱きません。
自分の両親が仲良く過ごしていれば気持ちも落ち着き、安心感を得られるので、反抗期も特に荒立たずに過ぎていくでしょう。
いつも通りの接し方をする
娘の反抗期になってしまうと、父親に対する娘の態度が今までと違うので、接し方はどうすればいいのかわからない…と悩んでしまう人も多いでしょう。しかしあえて普段通りの接し方をしたほうが、娘の反抗期を上手く切り抜けられるのです。
下手に接し方を変えてしまうほうが、子供としても気を使わせていると感じて無性に苛立ちを覚えてしまいます。そうなるとより反抗期が長引いたり、感情的になりやすくなります。
いつも通りの接し方のほうが感情を荒立てる場面も少なくなり、なおかつ冷静な気持ちを取り戻しやすくなるので、反抗期をお互い上手く切り抜けられるのです。
機嫌を取ろうとはしない
つい娘の機嫌を取ろうとしてしまうというのも、娘の反抗期によく見られる父親の行動だと言えるでしょう。しかし女心は複雑なもので、構ってほしくない時や自分のことで手一杯の時などに機嫌を取られると、余計にイライラと感情が荒ぶってしまうのです。
娘の反抗期を迎えると、冷たい態度を取られて父親としては嫌われたくないと機嫌を取ろうと頑張ってしまいますが、娘としてはそんな父親に対して情けない、媚を売られていると感じてしまうため逆効果となる場合が多いので、なるべくやらないほうが無難だと言えます。
娘の反抗期中に気を付けたいこと
娘の反抗期は出来るだけ娘の感情を逆撫でないようにしながら、いつもどおりに振る舞うと良いと言えます。しかし敏感な時期だからこそ、より気を付けたほうが良いものもあるので、娘の反抗期をさらに上手に過ごすためにも気を付けたいことを意識してみると良いでしょう。
清潔感に気を付ける
女性は特に男性の身だしなみには敏感になります。娘の反抗期は、丁度思春期にも当たる時期なので、より強く身だしなみに関しては厳しい目で見るようになるでしょう。
反抗期を迎えると、自然と周りのイメージも手伝って父親=汚いものと思えてしまいます。そのため、出来る限り清潔感を保ち、自分の中のイメージと違うと見せ付けられれば、父親に対してのイメージはどんどん良くなり、反抗期をすんなりと終わらすことも出来るのです。
娘に理不尽な批判を浴びせない
つい頭に血が昇ってしまうという人は、娘の反抗期に娘とよく反発をしてしまい、反抗的な態度を取る娘に対して批判を浴びせてしまうケースもあります。またお洒落などにも興味が出る時期なので、ファッションや友達付き合いに対しても目につくことが増えてしまうのも事実です。
しかしそれらも娘にとっては経験であり、学ぶことがあります。頭ごなしに批判をしてしまうと娘の可能性を潰してしまう、または娘の反抗期がずっと続いてしまうリスクも十分に考えられるので、もし何かを注意する場合には娘の話をまずは聞くようにして、娘の気持ちを汲み取っていきましょう。
命令をしない
娘の反抗期は、異性を意識する時期でもあるため、どうしても男女の考えや価値観の違いが父娘の間でも出てきてしまいます。そのため、この時期に父親から命令をされてしまうと、素直に聞くことが出来なかったり、苛立ちを覚えてしまうのです。
もし何か言わなくてはいけないのであれば、お願いという形でやんわりと伝えると◎。頭ごなしに命令をしてしまうのは、日に油を注ぐように娘の反抗期がより過激なものになってしまう可能性もあるため、気をつけてみましょう。
まとめ
娘の反抗期と父親の問題は、多くの父親が通る茨の道だと言えます。少なからず娘の反抗期による態度や言動に寂しさを覚えたり、時には苛立ってしまう場合もあるでしょう。
しかし、反抗期を乗り越えれば子供は大きく成長をしていき、大人へと変わっていきます。必要な時期でもあるため、娘の反抗期だとしても普段と変わらぬように接していき、成長を見守っていくと娘も安心して成長をすることが出来るので、自信を持って構えていきましょう。